医療現場で使う略語の基礎知識

新人看護師が医療現場に足を踏み入れると、最初に圧倒されることの一つが専門用語や略語の多さです。言語の壁は思った以上に高く、慣れるまでは戸惑うことも多いでしょう。今回は現場でよく使われている略語について解説します。

最もよく使われる略語の一つに「BP」があります。これは血圧、つまりBlood Pressureを意味しています。また、「HR」は心拍数、Heart Rateのことを指し、患者さんの健康状態を把握する基本的な情報の一つです。この二つは、どの医療現場でも頻繁に耳にするでしょう。次に、「IV」は点滴、Intravenous therapyの略で、様々な薬剤を患者さんの体内に直接送り込む際に使用されます。点滴は多くの治療に欠かせず、この略語もまた覚えておくべき基本中の基本です。

さらに、患者さんの治療方針を決定する上で重要な「DX」という略語があります。これは診断、つまりDiagnosisのことを指します。治療の効果を検証するためには、正確なDXが不可欠です。もう一つ、頻出する略語に「Rx」があります。これは処方、Prescriptionの略で、患者さんにどのような治療を施すか、またはどのような薬を投与するかを示します。医師からの指示を看護師が実行する際に用いられる重要な略語です。

これらの略語を理解しておくことは、効率的なコミュニケーションに不可欠であり、より良い医療を提供する上で欠かせないスキルとなります。